クリップスタジオ(CLIP STUDIO PAINT、通称クリスタ)にはPROとEXがあり、
違いは何?どっちにすればいい?となるかと思う。
クリスタPROとEXの違いは以下4つの大枠に分けられます。
クリスタPROとEXの違い
ここから具体的な細かい違いがたくさん派生してきますが、
比重は「マンガ機能とアニメ機能の差」によるところが大きく、
クリスタPROとEXの違いを一口に言えば、
PROは
「単ページ・短編もの」、
EXは
「複数ページ・長編もいける」
というところ。
◆数ページ以上になるマンガを描きたい
◆4秒ほど以上になるアニメを自由に作りたい
このどちらかが当てはまるかどうか。
当てはまるならどのみち『クリスタEXが必要』になってきます。
で、クリスタは購入/利用プランなどでもその値段が変わってきますが、
無期限ライセンスを買い切れる
一括払いでは、『ダウンロード版』がお得になってます。
▶︎CLIP STUDIO PAINT PRO
(イラストメイン機能)
▶︎CLIP STUDIO PAINT EX
(イラスト+マンガ・アニメ機能も本格対応)
【クリスタの最新機能バージョンVer.3~は、3Dによる作画支援の強化もスゴイ!】
なんとVRM形式ファイルの読み込みにも対応された!
(VRoidや完全自作の3D素材を読み込んで、イラスト・マンガ・アニメーション制作に活用もできるようになったということ)
各プラン内容&値段の詳細はこちらで
▶クリスタの値段を全プランで網羅チェック!【買い切り?月額?】違いを知ってお得に選ぶ!
※‘23.11.22~’24.03.14の期間にVer.2.0を購入してる方はVer.3.0に無償でアップデート可能なのでまずはやっておきましょうう〜!
現行Ver.3.0 DL版通常時の値段は、
- PRO:5,900円
- EX: 24,900円
※クリスタPROからEXへは優待アップグレードもできるので、PROから試すのもあり。
私も最初はよくわかりませんでしたが、現在はPROもEXも両方ベッタリと使ってきているので、その体感・経験から、
これらの違いと選ぶための具体的な詳細がわかるようにしたいと思います!
クリスタPROとEXの違い
クリップスタジオペイント
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)は、イラスト描くならPRO、マンガ描くならEX、とよく言われますが、
イラスト用・マンガ用と、分かれているわけではありません。
機能差は、EXにできることの中に、PROがある、という構図になります。
◆PROとEXの機能差の関係、できることの範囲の違い↓
PRO/EX 制作対応幅の違い
- PRO=スタンダード
- ◎ イラスト
- ○ 単ページマンガ
- ○ 短いアニメ
- ○ デザイン
- EX=PRO+αグレード
- ◎ イラスト
- ◎ 複数ページマンガ・書籍
- ◎ 長編・本格アニメ
- ◎ 特殊機能の活用
- ◎ デザイン
- EX > PRO
❶マンガ制作での違い【複数ページ管理機能】の有無
複数ページ管理機能とは、ページもの作品の作成・設定・処理などを、作品単位で管理できる、クリスタEX特有の機能のことで、この有無により、マンガ制作でのできることが大きく変わってきます。
EX 複数ページ管理関連の機能たち
・複数ページの一括設定
・ノンブル(ページ番号)や製本設定
・セリフ一括管理・追加・削除
・ページの順番変更・追加・削除
・見開きページに結合・分割/トンボ合わせ
・複数ページ一括書き出し/一括印刷
・同人誌/電子書籍フォーマット対応
・製本3Dプレビュー
・ページファイルの整列管理
・作品情報の管理
・pdf読込み・書き出し
・共同作業の管理
これらの機能がEXにはプラスされていることにより、以下のような違い・差が出てきます。↓
◆クリスタPROは単一ページごと、手動での制作になる
- クリスタEX
- マンガなどたくさんあるページものの制作ができ、簡略化・効率化できる
- コミック・書籍・電子書籍などもスムーズに一括処理できる
- クリスタPRO
- マンガを描くことはできるが、単ページごとでの手動設定、制作が必要となる
クリスタPROとEXのマンガ制作機能をざっくり比較すると以下です
マンガ制作関連機能比較 | EX | PRO |
---|---|---|
吹き出し/セリフ,テキスト配置 | ◯ | ◯ |
コマ枠/コマ割り設置 | ◯ | ◯ |
トーン貼り/トーン調整 | ◯ | ◯ |
複数ページ管理機能 ノンブル一括/セリフ一括/見開き統合分割/ページ順変更/作品管理など | ◎ | ー |
複数ページ一括書出/一括印刷(pdf入出力含)※2 | ◎ | ー |
同人誌入稿データ/電子書籍書き出しサポート※3 | ◎ | ー |
製本3dプレビュー | ◎ | ー |
※2>PC版以外のデバイスでは一括印刷はできない
※3>macOS,iPad,iPhoneでKindleフォーマットは別処理で対応
クリスタPROでも、
単ページマンガ・4コママンガとかなら普通に描けるし、
2~3ページくらいまでのマンガならPROでも手動でいける範囲ではある。
コマ割りのテンプレを使ったり、コマ枠ツールでコマ枠を作成したり、噴き出しも簡単にできるし、マンガ用の素材も豊富に用意されてます。↓
※画像上部タップで拡大/画像タップで元に戻る
んが、クリスタEXでは、
例えば20ページのマンガを作りたい場合、必要な設定を全ページに一発で適応させて制作ができ、後で調整や変更などもまとめて1回の手間で済ませることが可能になります。
基本枠、サイズ / ページ番号(ノンブル)/ ページ数 / 表紙 / 背幅など、
設定するだけでサクッと一括でできる。↓
※画像上部タップで拡大/画像タップで元に戻る
また、マンガでは必須になる、
『セリフ』を一括で流し込んだり(ストーリーエディター機能)、見開きに統合したり分割したり、ページ順を変えたりなど、
その作品の塊、全体での制作・編集が一気に効率的にできるようになってます↓
※画像上部タップで拡大/画像タップで元に戻る
できた作品を、
全ページ一括で書き出したり、同人誌用印刷したり、それ用のフォーマットでサクッと出力もできる↓
PROの場合は、複数ページでの作品単位制作ができないため、こういった全ページに関する設定や処理を、
ページごとに新規ファイルで作成して手動で作り上げていくことになる。
また、見開きにするとか、やっぱり分割するなども手動で制作する必要があるし、セリフの流し込みやページ番号なども、直接単ページごとで制作する必要があります。
できないことはないけど結構な手間….
そして途中で何か1つ変われば、また手動で全部変えなきゃいけなくなったりで、本題以外のところでもなかなかヘヴィになっちゃう….
PROとEXでは、新規作成での最初に設定できる項目自体にも違いがあり、
EXでは作品単位での規定に合わせて全体設定してからの制作ができ、まとめて変更・処理なども可能で、本題以外のことでの労力を最小にできて楽です↓
- 全コミック新規設定表示での違い比較↓
- 同人誌入稿用設定はそれ自体がEXのみ↓
EXならほか、『共同作業』サポート機能などもあり、オンラインで複数ページ作品をチームメンバーで共有してページごとに分担して作業できる制作機能も追加され、
PCはもちろん、スマホやタブレットからも共同作業が可能になります。
また、面白いのが、
◆EXは製本3Dプレビューなんかもできちゃう
EXなら製本したらどのようになるか3Dで再現でき、修正すべき箇所をリアルにチェックもできるyo
イラスト冊子的な複数のページを実験的に3Dプレビューしてみたもの↓
これらは『マンガ描くならクリスタEX』と言われる所以部分で、
他のアプリケーションソフトを所有してる場合でも『マンガはクリスタEXで描く』というかたが多い理由になっている、他では代用しきれない特化機能部分でもあります。
『一括』ちやん
たち優秀w。
だから漫画描くならクリスタEXって言われてるのね…
マンガをガッツリ描くのがメイン目的かどうかは、やはり選択基準の重要な鍵になってくるところ。
このEX特化機能【複数ページ管理機能】の内容詳細・使い方などは別ページにまとめてあるので詳しくチェックしたい場合はこちらをば▼
そしてさらにEXでは、
『アニメーション』でも気合入った制作ができるようになってるよ!↓
❷アニメーション制作での違い【長編対応 / 拡張機能】の有無
PROのアニメーション機能
- PROはフレーム数(コマ数)24枚までの制限あり
- 3~4秒くらいまでの短いアニメーション制作が可能
EXのアニメーション機能
- EXはフレーム数制限なし
- 長編のアニメーションも作れる
- よりなめらかなフルアニメーションにも挑戦できる
- 制作環境の拡張や連携にも対応
- 本格的な作画アニメ制作が可能になる
PROとEXのアニメーション機能をざっくり比較表にするとこんな感じ↓
アニメーション制作機能比較 | EX | PRO |
---|---|---|
フレーム数制限 | なし | 24まで |
キーフレーム作成/編集 | ◯ | ◯ |
ライトテーブル/オニオンスキン (前後のコマを透して表示や参照画像設定) | ◯ | ◯ |
オーディオ入出力 | ◯ | ◯ |
GIF/Movie/APNG形式/連番画像などでの書き出し | ◯ | ◯ |
アニメーションセル/タイムシート出力 | ◎ | ー |
東映アニメーションデジタルタイムシート連携※4 | ◎ | ー |
Open Toonzシーンファイル作成※5 | ◎ | ー |
※4>Windows/iPadのみ
※5>PC版意外のデバイスでは利用できない
単純な最初の捉え方としては、
- アニメスタンプや短く簡単に動くイラストならPROでもいける
(※LINEのアニメーションスタンプは20フレーム・4秒まで)
- 3~4秒より長い自由なアニメ制作となるとEXが必要。
と、イメージするとわかりやすいと思う。
まず、PROのアニメーション機能には24フレームまで制限というのがありますが、
LINEのアニメーションスタンプは「20フレーム・4秒まで」なのでPROでも作れます。
24フレームまでとは、時間軸で使える最大コマ数(時系列総カット数)が24枚までってことで、
- 1秒に使うコマ数(カット数)を8コマ(8fps)にすると3秒まで
- 1秒に使うコマ数(カット数)を6コマ(6fps)にすると4秒まで
1秒に使うコマ数(カット数)を少なくすればもっと秒数はかせげるけど、そのぶん、動きはカクカクしてきて、滑らかさは失われ、どんどん「スライドかいな…」ってなっていきます。笑
基本的にクリスタPROでは、3~4秒を超えるような長さのアニメ制作をする機能にはなっていないということ。
なので、
3~4秒くらいまでの簡単な動くイラスト、アニメスタンプくらいまで、ととらえておくとわかりやすいかと思う。
地球は勝手に回っている
— り〜ち*音と絵と夜間飛行* (@REACH_rh) May 14, 2020
世界も勝手に回っている
私も勝手に回っている pic.twitter.com/snvgvu9ZhO
いいね pic.twitter.com/JyjLSWuMv6
— り〜ち*音と絵と夜間飛行* (@REACH_rh) April 6, 2022
EXでは『24フレーム以上』(24コマ・24セル以上)にしたり
1秒24フレームや30フレーム(フルアニメ)で正に、アニメ制作として長尺・長編にもできる↓
※画像上部タップで拡大 / 画像タップで戻る
※アニメ映像では1秒24コマベースが一般的
フレーム数多くできるからってそれだけで良くなるわけではもちろんないけど、
フレーム数制限がなければ必要なシーンのみフルにして混ぜたり、MVとかも気合い入れた制作ができる。
単純に自由度は上がる。。。
そのほかEXでは、
アニメ制作で必要なタイムシート(指示書・構成内容書)出力、連携なども可能↓
- 【アニメーションセル・タイムシート出力】
- 【東映アニメーションデジタルタイムシート連携機能】
(※Windows版のみ対応) - 【OpenToonz シーンファイル】
(※Windows64bit/macOSのみ対応、iPad/iPhone版では利用できない)
EXだと、本格的なアニメ制作も目指せるってことね。
※クリスタ『アニメーションでのPROとEXの違い』についてもっと詳しくチェックしたい場合はこちらをば↓
❸用途全体に関わる部分での違い【LT変換やその他の特殊機能】の有無
クリスタEXではそのほかの特殊機能もプラスされている
マンガやアニメーション機能だけでなく、イラスト・デザイン全般に関わる部分でも違いはあるのです。↓
イラスト制作や全体での基本機能比較 | EX | PRO |
---|---|---|
ペン/ブラシカスタマイズ&保存 | ◯ | ◯ |
各種定規/ガイド等の活用 | ◯ | ◯ |
3D素材活用 | ◯ | ◯ |
3D素材4面図パレット表示 | ◎ | ー |
ベクターレイヤー/ベジェ曲線 | ◯ | ◯ |
レイヤー合成モード | ◯ | ◯ |
印刷に適するCMYKカラー入出力 | ◯ | ◯ |
フィルタプラグイン組み込み | ◎ | ー |
LT変換(素材を線とトーンに自動変換) | ◎ | ー |
フォトショとの連携 | ◯ | ◯ |
素材収録 | ◯ | ◯ |
タイムプラス | ◯ | ◯ |
共同制作管理 | ◎ | ー |
光沢レイヤー※1 | ◎ | ー |
PSD書出し/読込み | ◎ | ◎ |
PDF書出し/読込み | ◎ | ー |
なかでもLT変換機能は、背景を誰かに頼みたいなどの要素、『EXがアシさん』になりうる部分でもあり、
マンガ等のみでなく、1枚画やデザインなどでもかなり強力なサポーターになりうる機能。
これもPROにはない優れもの機能。。。↓
◆【2DLTレンダリング機能】
EXは『素材から線画とトーンに自動変換できる機能』がある
>撮影した写真や画像データを読み込み、輪郭線と色面を抽出できる(抜き取れる)。
下図は以前撮った写真風景を読み込んでざっと『線画とトーンにLT変換』(線と色面のトーン)してみたもの↓
↓
マンガの背景に使えるし、カラーにしてイラスト、デザインの背景などすぐに使える状態にもできるし、輪郭線だけにもできます。
※2DLT変換機能の詳細・やり方については下記のページ参照↓
◆【3DLTレンダリング機能】
EXは『3D素材を線画とトーンに自動変換できる機能』がある
>3D素材からも輪郭線とトーンを抽出できる(抜き取れる)
クリスタの3D素材をフル活用して背景とか作っちゃえるってこと….
↓
- 3D素材の輪郭線抽出しベクターレイヤーに変換、
輪郭線を手書きっぽいブラシに変換などベクターレイヤーならではの細かい修正
- クリスタの3D素材を掛け合わせてそこから背景化する
- 自分で制作した3D素材から背景化する
などができ、各コマの背景にサクッと使ったりできる。
※3DLT変換機能の詳細・やり方については下記のページ参照↓
その他EXでは以下の機能も備わっています。
- 【pdfファイル】の入出力(読込み/書き出し)
- 印刷ファイルの入稿など、多様性・凡庸性の高いpdfファイルを扱えるようになったのはとても便利。
- 実務レベルでの拡張には必須アイテム。
- 【特殊プラグイン】の組み込みができる
- クリエイターが開発してコンテストで受賞したフィルタプラグインを導入できる。
- 【3D素材4面パレット表示】
- 3D素材レイアウト時、4面方向で確認調整しながら設定でき、作業速度を上げてくれます。
(1面からだけでなく、四方から立体的に確認して調整できる)
- 3D素材レイアウト時、4面方向で確認調整しながら設定でき、作業速度を上げてくれます。
- 【光沢レイヤー】
- 「CLIP STUDIO SHARE」で共有する際、光沢を持った箔押し(はくおし)風の効果をつけられる
などなど。
クリスタPROでできることできないことまとめ
◆クリスタPROでできること
- クリスタPRO = スタンダード
- ◎イラスト
- ○単ページごとのマンガや4コママンガなど
- ○3~4秒くらいまでの短いアニメーション
- ○デザイン
クリスタPROはEXと比較すると確かに制限はあるのですが、主にイラストを描く上ではEXとほぼ同等なことができる。
例えば、
ペンやブラシなどの種類が豊富な上に、筆圧や細かい設定をカスタマイズして、
自分独自のペンやブラシを作り、自由に描くことができる↓
※画像上部タップで拡大/画像タップで元に戻る
また、
『ベクターレイヤー』で『ベクター形式』の線画や、ベジェ曲線でも描けます。
これにより、劣化させずに縮小・拡大ができたり、線画の変換/編集/修正がすごく楽になるし、
さらに3D素材を活用したりもできて楽しい↓
クリスタPROでできることをざっとまとめるとこんな感じ↓
- ペンやブラシなどのカスタマイズ&保存
- 3D素材活用,構図組み立てやデッサン
- 定規/パース定規/ガイド表示の活用
- 『ベクターレイヤー』での縮小拡大,編集に強い描画
- 『ベクターレイヤー消しゴム』で線の自動消去
- 『ベジェ曲線ツール』での滑らかな曲線描画
- 『合成レイヤー』でフォトショ描画モードに劣らない効果の活用
- 画像補正機能/フィルター効果の活用
- 印刷に適したCMYKカラーでの入出力
- Photoshopとの連携/併用
- IllustratorとSVG形式で連携
- マンガ↓
- テキストや吹き出しをつける
- コマ割り
- トーン貼りや調整
- アニメーション↓
- 24フレームまでのアニメーション(動くイラスト/GIFアニメ)
- APNG形式や動画形式等の書き出し
- 音声トラック入出力
- キーフレームで自動変形
などなど。。。。
クリスタ公式サイト
▶︎CLIP STUDIO PAINT PRO
※表示には時間が多少かかる場合があります。
※PROでできることの詳細は下記のページ参照↓
◆逆にPROでできないこと
- ページものの制作・設定・一括処理等
- 長編/本格アニメ制作
- 線とトーンの自動抽出や特殊プラグイン導入などなど
これらはPROの機能に備わってないのでPRO単体での対応は困難になる、ということ。
ページ数や尺の長さに少しでもボリュームが出てくるなら、EXの方が本題以外の労力を最小にできて楽だよ。
EXでできること【PROにはないEXの機能】まとめ
◆クリスタEXでできること
- EX = PROプラスアルファ機能
- ◎イラスト制作
- ◎複数ページ漫画/書籍/同人誌などの制作
- ◎長編/本格アニメ制作
- ◎特殊機能の活用
- ◎デザイン
クリスタEXでは、イラスト・マンガ・アニメーション・デザインにおいて、「CLIP STUDIO PAINTでの最大限」を活用しての「クリエイト」ができます。
EXは、PROでできることは全部できます。
PROとかぶる部分もあるので、以下にEXでしかできないこと(PROではできないこと)をまとめておきますが、
つまりこれがPROにはない機能部分で、
PROとEXの違いに直結する詳細部分。
◆PROにはないEXの機能一覧
▶︎マンガ制作に便利な複数ページ管理・一括編集機能に関わる部分たち
・複数ページの一括設定
・ノンブル(ページ番号)や製本設定
・セリフ一括管理・追加・削除
・ページの順番変更・追加・削除
・見開きページに結合・分割/トンボ合わせ
・複数ページ一括書き出し/一括印刷※1
・同人誌/電子書籍フォーマット対応※2
・製本3Dプレビュー
・ページファイルの整列管理
・作品情報の管理
・pdf読込み・書き出し※3
・共同作業の管理※4
・24フレーム以上のアニメ制作
・アニメーションセル・タイムシート出力機能
・東映アニメーションデジタルタイムシート連携機能
・OpenToonzシーンファイル対応※5
・画像/3D素材線画とトーンへ変換
・特殊プラグインの取り込み※4
・3D素材4面パレット表示
・光沢レイヤーの活用※6
※1.PC版以外では端末的問題で印刷が非対応あり
※2.macOS/iPad/iPhone版ではKindleフォーマットは別処理が必要
※3.アプデによりEXではPDF形式ファイル入出力が標準対応になりました
※4.Ver.1.10.10以前ではPC版のみの利用
※5.OS/デバイスによって一部非対応あり
※6.クリスタから直接「CLIP STUDIO SHARE」にシェアした場合のみ有効
クリスタ公式サイト
▶︎CLIP STUDIO PAINT EX
※表示には多少時間がかかる場合があります。
なんだかよくわからん!って場合は上のピンク文字下線からこのページでの比較解説に飛んで確認したり、以下のページにて更に詳しい内容もまとめてるのでチェックしてみてください。↓
❹クリスタPROとEX【値段の違いと比較】
上記のように、クリスタEXの機能がPROより上となるので、そのぶん当然値段もEXの方が高くなります。
また、クリスタには利用プランが複数提供されているため、どのプランで利用するのかによってもPROとEXの値段の違いは変わってきます。
クリスタの販売形態は大きく2つ
- 買い切り無期限版(PC用)
- サブスク型月額利用プラン
(全デバイス対応)
まず、買い切り無期限版とは、期限なく使えるライセンスを一括買い切りできるPC用のクリスタで、ダウンロード版とパッケージ版の2種類あり↓
◆1.クリスタPROとEX 値段の違い【買い切り無期限版での比較】
PC用 | クリスタ PRO | クリスタ EX |
---|---|---|
DL版 | 5,900円 | 24,900円 |
パッケージ版 | 8,000円 | 34,000円 |
差額 | 2,100円 | 9,100円 |
※「ダウンロード版のほうが安い」のは、デジタルのみで取得できるから。
(パッケージ版とライセンス・機能・素材などに差異はない)
PROとEXは機能差に比例して値段差も結構ありますよね…
ただ、EXのマンガ特化機能やアニメ適応幅は、
ほかのイラスト系ソフトを含めても他にはない痒い所に手が届く存在、
わかってるなコイツっていうツボをおさえた唯一の味方的存在になっていくことを考慮すると、決して高いとは言えない…
そしてダウンロード版なら永続的に生きる無期限版ライセンスでも値段を抑えることができる。
PROから始めてEXへアップグレードするも良し。
最初からEX様をモノにできるならなお良きかな…..
ダウンロード版のクリスタは公式サイトからのみ購入でき、一括払いのボタンから申し込みを進められます
(※CLIP STUDIO会員登録は必須)↓
※ダウンロード版の購入の仕方〜起動の仕方まではこちらを参照↓
※ダウンロード版とパッケージ版の違いの詳しくをチェックしたい場合はこちらを↓
◆2.クリスタPROとEX値段の違い【月額利用プランでの比較】
プラン | PRO | EX | 差額 | |
1デバイス 機器から1台選べる |
月額 | 480円 年5,760 |
980円 年11,760 |
500円 |
年額 | 3,000円 | 8,300円 | 5,300円 | |
2デバイス 機器から2台選べる |
月額 | 800円 年9,600 |
1,380円 年16,560 |
580円 |
年額 | 4,000円 | 11,200円 | 7,200円 | |
プレミアム 機器から4台選べる |
月額 | 980円 年11,760 |
1,600円 年19,200 |
620円 |
年額 | 6,000円 | 13,000円 | 7,000円 | |
スマホ iPhone/Galaxy/ Androidの スマホから1台 |
月額 | 100円 年1,200 |
300円 年3,600 |
200円 |
年額 | 700円 | 2,000円 | 1,300円 | |
プラン | PRO | EX | 差額 |
※税込価格
月額利用プランとは、単純にはサブスク型で利用できるクリスタ。
PC,タブレット,スマホなど、使うデバイス(端末)を選ぶことができる。
複数のデバイスで契約して利用することも可能。
※iPadやタブレット、スマホでの買い切り版はなし。
利用し続けるには永遠支払い続ける必要はあるが、当然クリスタに追加されていく最新機能含めて使うことができる。
PROとEXの機能の違いというより、最新機能重視の方や、タブレット・iPad等で使いたい人にマッチするかと思う。
※買い切り無期限版と月額プランの違い・メリットデメリットを詳しくチェックしたい場合はこちらを↓
※クリスタの値段・プラン全体網羅での詳しくはこちらで。↓
※各購入方法、販売形態、買い方の手順などについては下記のページ参照↓
クリスタPROとEX【どっちがいいか】の選択ポイント
マンガやアニメでもガッツリ制作したいのか?
したいなら『 EX 』
もうこれだけだと思う。
値段も違うので迷うこともあると思う。
ただ、機能面・用途で見るべきポイントは単純….
キーポイントはマンガ・アニメの長さ
上記で述べたとおり、たくさん違いがあり、目的によって選択ポイントは違ってきますが、
核になるどっちがいいかの選択キーポイントは以下です。
イラストメインで他はどうかわからないという場合は、あとでEXにアップグレードもできるので、PROからでもありでしょう。
マンガ制作での補足
PROの短編って具体的にどのくらい?については。。。。
上記の内容でもわかるかと思うけど、
マンガだと2〜3ページくらいまでなら手動(PRO)でも頑張れる範囲かなと…
5~10ページくらいまでならOKとかの方もいるし、ここに関しては根性的なものや、効率・合理性・時間をどこまで重視するかでも変わってくると思う。
ただ、どちらにせよ単ページごとの処理が必要になる、ということ。
アニメ制作での補足
PROのアニメーションは全部で24フレーム(24コマ/24枚)までなので、通常3〜4秒くらいまでが限界になってくる。
何秒まで可能かは、これも、動きをどのくらい短略化するか、どこまでを良しとするのかでも微妙に変わってくるし、他の媒体を使い、先を見越しての能力があればPROを基盤にもっと長いアニメは作れないことはない。
ただ、もともと長めのアニメや本格的なアニメ制作するための機能にはなっていないので、労力・体力・時間・技術も必要になってくるということです。
※この辺りの詳しくはこちらで↓
というところです!
PC版以外だと【対応(利用)できない機能もある】
どのデバイス(機器・端末)でも、クリスタ自体の機能は、基本的には同等に提供されています。
そして、PROとEXの『機能面での違い』も、基本的にこのページ上記のようなPC版と同じ違いがあります。
が、その使うデバイスによっては、機能をフルで活用できない面も多少あるので、自分が必要な機能が対応されてるかはチェックしておきたいところです。
iPad / iPhone / Galaxy / Android / Chromebookでは利用できない機能
× : iPad / iPhone / Galaxy / Android / Chromebookでは利用できない
△ : iPad / iPhone / Chromebookでは利用できない
ー : もともと利用できない
PC版以外のデバイスで非対応になる機能 | PRO | EX |
---|---|---|
クリスタ内以外の画面の色の取得 | × | × |
特殊フィルタプラグイン(※1)組込 | ー | × |
共同作業の管理 | ー | × |
OpenToonz シーンファイル(※2) | ー | × |
スキャナを使用した画像の読み込み | × | × |
印刷 | × | × |
コンビニプリント出力 | × | × |
複数ページの印刷 | ー | × |
CLIP STUDIO TABMATE対応(※3) | △ | △ |
Tab-Mate Controller対応(※3) | × | × |
Kindleフォーマット出力(※4) | ー | × |
QUMARION対応(※5)による人型3Dモデルの操作、ポーズ付け | × | × |
※1)クリスタユーザーが開発&コンテスト受賞したプラグインの導入
※2)OpenToonz(オープンソースの2Dアニメ制作ソフト)のファイル対応・書き出し
※3)ショートカットなど便利にたくさん設定できる左手デバイス関連
※4)基本的にはWindows版のみだが、EPUB詳細設定のKindleフォーマット向け出力で対応はできる
※5)QUMARION(クーマリオン)とはクリスタの3Dデッサン人形のために開発された人型入力デバイス
スマホやタブレット系は筆圧対応や互換性にも要注意
これは完全にデバイスの違いでの注意点となりますが、
- Samsung Galaxy、Androidのスマホで使う場合、筆圧検知機能は使えない。
- Sペンでの筆圧検知、DexモードでWacom Oneなどの筆圧ペン付属機器を使う場合スマホプラン以外のプランで利用する必要がある。
- iPhoneも、XR/11以降の端末では『3D Touch機能が非搭載』になったため、筆圧感知はできなくなった。
iPadやタブレット系でも、ペンの互換性などは注意して購入前に要チェックです。
PROからEXへアップグレード/乗り換えについて
クリスタPROの一括払い買い切り無期限版(PC用)を購入している場合、クリスタEXへ優待価格でアップグレードすることもでき、買いなおす必要はない。
アップグレード優待価格は、同じバージョン間の場合PROとEXの差額、下位バージョンからだとその分少し上乗せ、という感じです。
このように無期限版の場合、後からEXにしたくなっても損しないようになってるので、
マンガかアニメをがっつりやる、とはっきり決まってないのであればPROからでも良いかと思う。
PROからEXへのアップグレードの内容・値段・やり方の詳しくは、
下記を参照ください↓
クリスタはペンタブの筆圧最高値や傾き検知機能をフル活用できるソフトです。
逆にペンタブの能力・性能が低いともったいない。
特に『傾き検知機能』は搭載されてないペンタブ多いです。
『傾き検知機能』があることによって陰影濃淡表現の幅は断然広がるので新たにペンタブ購入を考えてる方は下記の内容もチェックしてみてください↓
ってことで
楽しいクリエイトライフあれ!
しゃらんるあぁあああ❤︎
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