クリスタEXで3D素材からラインとトーンを抽出するやり方【3DLT変換の基礎】

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前回は写真画像からの抽出について書きましたが、今回は、

『3D素材からの抽出』です。

違いは、『ベクターレイヤー』として抽出できるので、輪郭線を手描き風味にワンタッチで変換したり、ニュアンスをサクッと変えることもできるので、更に活用範囲を広げられたり、手を細部まで加えて編集できるという点です。。。

3D素材を組み合わせてストーリーに必要なシーンをレイアウト設定してから変換もできるのでかなり自由に想像の背景を作り出せることになる。

マンガ・イラスト制作の上でも強力なサポートとして心強い機能と言えそう。

これは、

クリスタPROにはない機能で、EXにのみある機能の1つ、『3DLT変換機能』というやつ。。。

描くテクニック・構図テクニック・発展テクニック・発想テクニックを織り交ぜて機能だけではマネできない域まで到達している方も沢山いるので可能性としてかなりすごい。

今回はその基礎的なことについての備忘録です。。。

『クリスタEXで3D素材をイラスト・マンガなどの背景画用に変換するやり方の基礎』

クリスタEX 3D素材からラインとトーンを抽出(LT変換)
〜〜目次〜〜〜〜〜〜〜〜〜

❤︎0、3D素材を取り込んでレイアウトする

❤︎1、3DLT変換(ラインとトーンを抽出)する

1-1、3DレイヤーLT変換パネル内容

1-2、変換後レイヤー効果で調整もできる

❤︎2、ベクターレイヤーで輪郭線を編集する

2-1、輪郭線をブラシに変換する

2-2、輪郭線を手動で手描き風に微調整する

2-3、ブラシをプリセットに登録するには?

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

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❤︎0、3D素材を取り込んでレイアウトする

まずは3D素材を取り込んでレイアウトして構図を決めなきゃなりませんが、、、

今回はクリスタの3D素材を使います。

まず3D素材はドラッグして取り込むのがわかりやすかと思う

3D素材ツールから開く↓

3D素材ツール

または、『クリスタの上部ツールバーの、ウィンドウ>素材>素材3D』からもいけます。

で、3D素材から選択してドラッグする↓

3D素材ドラッグ

そして3D素材を好きなアングルにレイアウトする

『どこのパネルでやるんじゃ?』とか、『パネルどこいっとわぁああ!?』ってなりがちなんですが笑
基本は下図のような感じです

     ↓

クリスタ3D素材レイアウト

上図のように、

❶のオブジェクトツールを選択して、

❷のカメラアングルなどで大体の構図に調整する

❷のアイコンは、左から、全体のカメラアングル、左右上下のカメラアングル、拡大縮小、次からのはオブジェクトの移動の色々

ちなみに、全体をそのままのアングルで左右天地フレーミング(移動)させたい場合は、

ツールで『レイヤーの移動』を選択してから画面上で動かす

オブジェクトの左右天地フレーミング(レイヤーの移動)

❷のアイコンたちで、オブジェクトのやつ(右から順に5個)は、なんだかよくわからない難しい動きというか宙に浮いてひっくり返ってしまったりするので、最初はあまりいじらない方がやりやすい

※つまり、『左から順に3個まで』と、上記の『レイヤーの移動』で大まかな構図を作ってしまうのがやりやすい。

意図した構図から脱線して崩れまくったりもしやすいのでわかりやすい部分から調整!

❾もレイアウト時使うことのあるものですが、例えば、『カメラアングルのプリセットから指定』や、『モデルを床面に着地』や、『素材の可動パーツを展開』したりできます。

アイコンにカーソルを合わせて少し待つと、説明が出るので、それでなんとなくわかる。

❸のツールプロパティオブジェクトパネルでは、❿光源の調整などもできる。

更に、素材の中を部分的に動かしたい場合(上図で言えばベンチを動かしたいとか、 2車両目をずらしたいとかなど)は、

このツールプロパティオブジェクトパネルの右下(❹)の工具マークをクリックして、『サブツール詳細』パネルを開き(❺)、❻のオブジェクトリストから動かしたいものを選択すれば、画面内でそれのみレイアウトできる。

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大雑把にはこんな感じでレイアウトしていけますが、3D素材のレイアウト内容だけで何記事にもなってしまいそうなくらい色々できる。。。。
なので今回はこのくらいで、これについてはまた次回書こうと思います。

※書きました。
3D素材をレイアウトするために必要なツールの使い方の基礎です。
(動画もあります)↓

▶︎クリスタ3Dデッサン人形素材の動かし方Vol.2】下部ツール『オブジェクトランチャー』の使い方を網羅!の巻

▶︎クリスタ3Dデッサン人形素材の動かし方Vol.3】細部を動かす『コントローラー』の使い方とは?の巻

基本的には上記のことの応用。。。

(更に3D素材を組み合わせて細かくレイアウトしたり、EXの場合『4面パレット』などを見ながら調整もできる)

❤︎1、3DLT変換(ラインとトーンを抽出)する

本題の『3DLT変換』ですが。。。

つまりは、3D素材から、

L→ライン(輪郭線)と、T→トーン(色面)の抽出

ということです。。。。

*1-1、3DレイヤーLT変換パネル内容

上記のように3D素材の構図レイアウトが決まったら、

レイヤー>レイヤーのLT変換をクリック↓

3DレイヤーのLT変換

するとレイヤーのLT変換パネルが開く↓

まずは❶の『プレビューにチェックを入れて』、どんな風に変換されるか確認しながら調整できるようにする。

大まかに、❷のライン抽出(輪郭線抽出)と、❸のトーンワーク(色面の抽出)に分かれている。

テクスチャのライン抽出(表面質感の線抽出部分)もライン抽出の編集のうちに入る部分になるので大まかには、ラインとトーンになるかと思う。ここは中間部分かなと。。。。

*ライン抽出

◆ラスターレイヤーとベクターレイヤーの選択

  • ラスターレイヤー>ラスター情報として変換される
  • ベクターレイヤー>これはベクター情報として変換されるので、後で自動で別なラインに変換できたり(ブラシなど)、部分的にベクターペンツールのように編集できたり、太さを変えたりなどなど色々便利

3D素材からはこのベクターレイヤーにも変換できるところが便利なので、ここはベクターレイヤーを選択しておいた方がいいかなと….

で、その

◆【線幅や検出精度】もその下の項目で調整できる。

そのほか

◆【シーンの大きさで精度を調整】したり、【奥行きで線の太さの調整】などもできる。

  • 手前側の線を太くリアルにして奥に行くに連れて細くしたりなどで遠近感を持たせることもできる

ここでの注意点は、

  1. 『シーンの大きさで精度を調整』と『外枠線のみ抵抗』のチェックを両方外した場合
  2. 『シーンの大きさで精度を調整』で『外枠線強調度の数値を0』にして『外枠線のみ抵抗』のチェックを外した場合

この2種類の設定では、ベクターレイヤーを選択した場合でも、変換後ブラシを選択することができなかった(ブラシに変換できない

なのでこの組み合わせは避けた方がいい

ベクターでもブラシに変換できない設定1

上記の両方が無効になってる場合、ベクターレイヤーを選択していても後で線を別のブラシに変更できない↑

なので、後で変更したい場合でこの設定にしたい場合、どちらかにチェック入れる必要がある。

更に下記の設定の場合も後でブラシに変えられない↓

LT変換後線をブラシに変換できなし設定2

この設定にしたい場合、どちらかをONにする必要がある。↑

※『外枠線強調度』と『外枠線のみ適応』のどちらかを選択しなければ後で線のブラシ変換できない

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◆スムース

これはラインに少し丸みを持たせて変換してくれる。

※ただし、このレベルを上げすぎると、テクスチャ・トーンとズレが出たりする。

*テクスチャのライン抽出

オンにするとテクスチャ(表面の質感)のライン抽出の設定ができる。

◆階調化してから抽出

  • 濃度や、段階を増やしたり減らしたりもできる↓
階調化の濃度調整

濃度数値の部分をクリックすると数値を変更できるし↑

階調化の段階を細かくしたり減らしたりできる

▲の間をクリックすると増やせるし、▲を下へドラッグすると削除もできる↑

◆黒ベタ閾値(閾値)

  • 線に黒ベタの部分(黒で塗りつぶされる領域)も持たせたり、調整できる。

◆ライン調整幅

  • テクスチャ輪郭線の幅をスライダーで調整できる

◆エッジ検出処理

  • 【エッジ検出処理1】→『エッジ閾値』と『検出方向』で輪郭線を抽出する設定ができる

『エッジ閾値』:
エッジ検出処理の範囲を設定できる
→0〜255まであり、
値を小さくしていくと線画として捉えられる部分が広くなり、ラインの情報がくっきりする。
値を大きくしていくとラインとして捉えられる領域が少なくなる(最大にするとラインなくなる)

『検出方向』:
矢印をOFFにした方向の輪郭線の抽出が弱くなる
(光源を意識したい場合などにも効果的で左と下のみとか右と上だけとか、2つの組み合わせにするとスッキリする)

  • 【エッジ検出処理2】→『エッジの高さ』と『変化量勾配閾値』で設定でき、より繊細な表現もできる

『変化量勾配閾値』では、線の太さの変化量で検出された線画の連続性を調整できる
(数値が大きいと短い線ができやすくなる)段落

※勾配(こうばい)…..傾斜面の傾きの程度

いちいち説明すんなっわかっとるわって感じ?笑(私はまず漢字読めなかた笑)

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*トーンワーク(色面の抽出)

◆階調化

  • トーン(色面)の抽出幅を調整でき、各階調の数値の調整と、階調を増やしたり減らしたりできる。

これもテクスチャライン抽出の階調化と同じ要領で設定できる。↓

階調化数値を変えられる

階調化の濃度数値を変更でき↑

階調を増やしたり減らしたりできる

階調化の段階を増やしたり減らしたりできる。↑

◆種類

トーンの核(ドット)となる形を円とか四角とか色々選べる

(※種類で設定する項目はプレビュー表示できない。それとこの下の設定項目はこの種類によって変わってくる)

◆線数

トーンの網点の線数

◆角度

トーンの角度

◆サイズ

種類でノイズを選択した場合、ノイズサイズを設定

◆係数

種類でノイズを選択した場合、ノイズ係数を設定
(増倍されるノイズの量的なもの)

このように、LT変換の設定一発のみでかなり細かい抽出編集ができる。。。

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*1-2、変換後レイヤー効果で調整もできる

変換は効果ごとにレイヤーに分けた状態にしてくれるので、更にそのレイヤーで効果を追加してもいける。。。

対象のレイヤーを選択した状態で、『レイヤープロパティパネル』でトーン効果や輪郭線にも足していける↓

10_変換後更にレイヤーでトーンのせる
11_変換後レイヤーで輪郭線更に効果のせる
12_輪郭線レイヤー各効果

ここまでの効果を混ぜたり削ったりしてしてやってみたのが下図の画像です↓

3D素材LT変換
3DLT変換2

自動でかな〜り突っ込んだ細かいことができるのですが、

例えばライン抽出のみさらりとして、あとは手動などで調整したり、イラストの背景用に実際の着色や描画するためのアウトライン・下描きガイド的なものとして活用するのにも適していると思う。

なのでそんな場合は上記のように細部まで設定せず、『ラインはベクターで』あとはざっと一応やっておく的な感じでもやりやすいと思う↓

08_エッジ検出処理1

トーン部分はレイヤーで参考程度にしておいて、後で削除もできるし…

ラインの奥行きなんかも後で手動で調整したりできるので、オフにしておいた方がやりやすい場合も多いと思う。

ただし、とにかく全部自動変換でやりたい場合は上記の細かい設定でもできるので時間短縮したい場合は、細かい設定内容を把握しておきたいところかなと….

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で、

『LT変換時のプレビューと、変換後の効果の結果が違うんだけど!???』

ってなった場合は、この変換後の調整がそのまま残っていて結果が違うようになってしまう場合がある、、、

その辺りについては前回書いてますので、そうなって迷宮にはまった場合はこちらを参照↓

クリスタEXで写真をマンガなどの背景画に一瞬でするやり方【レイヤーのLT変換】>❤︎3、LT変換プレビューと変換結果が違う場合

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❤︎2、ベクターレイヤーで輪郭線を編集する

*2-1、輪郭線をブラシに変換する

ベクターレイヤーに変換した場合の利点として、抽出した線を、別のブラシに置き換えたりが一瞬でできる。

ってことでやり方ですが。。。

対象の輪郭線ベクターレイヤーを選択して、まず複製しておいたらやり直しなども簡単なので複製しておいて元レイヤーをコピーしておいた方が良いかも…

対象レイヤーを選択した状態でそのレイヤーを右クリック>レイヤーを複製できる↓

13_レイヤーの複製

レイヤーの複製は、対象レイヤーを選択>command+C>command+V (コピペ)でもできるからその方が楽かも…↓

14_レイヤー複製コピペ

で、複製できたら、

下図のように、❶編集したいレーヤー以外全部オフって(レイヤーパネルの目のアイコンをクリック)、

❷編集したいベクターレイヤーを選択した状態で、

レイヤープロパティパネル>ツールナビゲーション>オブジェクトボタンをクリック↓

15_輪郭線のみ表示-ツールナビゲーション-オブジェクト

するとクリスタ画面の左側中央に、❶『ツールプロパティオブジェクト』というパネルが表示されるので、

その下の『ブラシ形状』の項目をプルダウンすれば、プリセットに登録されたブラシを選択して変換できる

16_ツールプロパティオブジェクト

       ↓

19_ベクターレイヤーブラシ変更

もし、❶『ツールプロパティオブジェクト』自体がない!?どこ?ってなったら、

下図のように、❶『操作ツール』をクリック>❷オブジェクト選択で、❸のように『ツールプロパティオブジェクト』が表示されるはず…↓

もしそれでもどこ?ってなるようなら、

ウィンドウ >ツールプロパティオブジェクトで開いてみる↓

18_ウィンドウ -ツールプロパティオブジェクト

こんな感じでパネルがどこか分かれば簡単に他のブラシに置き換えることができる。

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*2-2、輪郭線を手動で手描き風に微調整する

ブラシサイズや細かい設定も可能で、『線修正』ツールで、部分的に太くしたり、単純化したりして、手描き風にニュアンスアレンジできる

下図は、線幅修正で、部分的に線を太くしたり細くしたりなどができるパネル↓

ベクターブラシ変換の修正

❶『線修正』ツール選択、❷で修正の種類を選択、❸のツールプロパティ線幅修正パネルで指定幅で太らせるを選択した図↑

上記の設定の状態で線を太くしたい部分を、実際の画像の線を部分的になぞると、こんな感じで調整したりできる↓

22_縁など太くしたりできる

こんな感じで手動修正して描きあげてくことも可能なので、ベクターレイヤーに変換できるってかなり便利に感じます。

で、手動で調整したくない場合も、『手描き風ブラシ』なども無数に無料で存在するし、自分でカスタマイズしたブラシを、ここで使えるブラシプリセットに追加登録することができる。↓

*2-3、ブラシをプリセットに登録するには?

プリセットブラシに登録するのも簡単です

下図にように、

❶(ブラシツールペンツールなど選択)と❷、❸(種類選択)で、まず登録したいブラシやペンなどを選択する

❹の『ツールプロパティ効果専用パネル』でサイズや内容を調整する

❺『ツールプロパティ効果専用パネル』の右下❺工具アイコンをクリックして❻のサブツール詳細を開き、

❼で『ブラシ形状』を選択して、❽で『プリセットに登録』する↓

20_ブラシをプリセットに登録する

登録したブラシは、ブラシに変換で選択できるようになる。

着色部分はトーンでやってみて、線だけいじったり、

ラインの基礎になる部分のみ大まかに抽出してあとは手を加えていったりなどで

イラストや漫画カットの背景を作れるのでかなり描く補助機能として優れている。

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このLT変換は、クリスタではPROにない機能クリスタEX(CLIP STUDIO PAINT EX)特有の機能として優れている。

また、3D素材は、組み合わせて配置レイアウトもできるので、背景素材に人物素材を置き、それを手掛かりに編集や加筆したりもでき、かなりオリジナル想像を具体化するのに役立つ感じ。。。。

3D素材を組み合わせて下準備できる

他にもEX特有の機能は結構あり、マンガ制作や素材を生かした制作、効率化などができてすごい…

その辺り、PROとEXの違い、EXでの便利な点などもまとめてますので参照ください↓

もちろんPROもイラストソフトとしてできることが広範囲です。

どちらにしてもCLIP STUDIOは値段が手の届きやすいものなので、デジ絵やりたい方にはオススメに思います。

クリスタは種類や購入の仕方によって値段が変わるので、これからデジ絵に移行したい、これから始めたいという方は下記の内容もチェックしてお得に入手してみてください↓

PROからEXへのアップグレードもその差額のみ支払えば、PROでの環境や設定などをそのまま引き継いだ状態でEXにできるので便利です↓

ってことで、楽しいクリエイトあれ!

しゃらんるあぁああああああ❤︎

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