音源の録音・MIX・マスタリングって
予算をしっかりとって
エンジニアさんに委ねられるのが一番と思いますが、
私たち音楽民も自ら全部やれる時代でもあるので、私もどんどんやり進めてアルバムを作りました….
で、
最初から意識しておいた方がいいなコレ…
というのが自分で実際に何から何までやってみると出てくる。。。
とにかく要所要所での
『切りかえ』『スイッチ』の意識が必要だなぁと…..
ということで今回は、
◆録音・MIX・マスタリングまで全部を自分でやる場合、意識しておいた方がいいこと
の備忘録です。
♥1、明確な日程をたてておく
これはお金をかけてどこかに依頼をしてレコーディングなんかすると
日程がカツカツに決まってるので大丈夫なんだけど、
自分でやる場合、
やろうと決めている日でも
“気分がノらなければやらないでいられる”
誰にも迷惑かからないですからね….
つまり、サボリたくなったり、気持ちが間延びしてしまったり笑….
気分が本当にノらないのならもちろんやらない方が良いと思うんだけれど、
曲自体を妙に変えたくなったり、
別な新しい曲を書きたくなったり、
もっともっと色々できそうな気がしたりしていつまでも着地しなくなる….
そうしてどんどん仕上がりのメドは遠ざかっていきます笑
なのでとにかく、
- 何日に何の曲を録音するのか
- いつまでにどの曲を録音するのか
- いつまでにMIXをして
- いつまでにマスタリングするのか
などなど…を事前に決めて、
もう予約とか入れておく笑
すると今日は何をしてなければならないのかが明確に見えて来るじゃないですか….
そんな感じにツメて日程を立てておかないと
いくらでもダラダラできてしまうので注意しておく必要がありそう。。。。。
逆に無理すぎる日程もやっぱり無理なので笑
程よいカツカツぶり?がいいかなと笑
私の場合、録音は騒音を気にしないでやるためと、気が散らないためなども含め、
歌はほとんどスタジオを予約して録った。
そうするとキャンセルしづらいので疲れ果てて帰ったあとでもやるんですよね笑
で、やってるうちに生き返っていくというか…
やると決めた日に自分のテンションを合わせられるようにしてくというか…
まあ そんな感じ…
♥2、アーティスト的チャンネル、エンジニア的チャンネルのスイッチをしっかり分ける
録音してるときもMIXするときもそうなんですが、果てしなく孤独 笑
一人でやってると
客観的にみれなくなったり、
歌ってるときにメーター振り切ってないかな?とか余計なことが過ったり
気が散ったり、盲目になりすぎたりしやすい….
なので、
しっかりスイッチした方がよい……
◎録音する時のエンジニア的スイッチ
- 先にしっかりセッティングして、そのあとは変えない
- OKテイクかどうかのチェックはモニターの『外音』(スピーカー)で必ずチェックする
(長時間ヘッドフォンでやってると音程感覚がバカになるので外音でチェックしておく)
- 設定はなるべくフラットに近い状態で、後で編集するネタを録るだけの感覚でセッティングしておく
録る時は録る側、エンジニア側のチャンネルになりきって最初にちゃんとセッティングしておく
◎録音する時のアーティスト的スイッチ
- 歌ってるとき、演奏してる時
余計なことは一切考えない
- とにかくたその瞬間に身を任せる
放出する側のチャンネルにパチンと切りかえる
あとで編集しづらいかな?とか守りに入ったものがよぎるとつまんなくなるというか…..
◎MIXみたいなことをする時のエンジニア的スイッチ
- 聴きやすくなるようにすることをメインに考える
- バランスなどは時間をある程度おいてから外音でもチェックする
- なるべく引き算的にMIXする
DTMではどこまでも加工できるのでやりすぎてしまいがち…
結果バランス悪くて聴きづらいとか、もとの良さがひとつもなくなっちゃったりしやすいので、
単純に聴きやすくすることを目指すのが最初はいいかなと….
そしてMIXに没頭してべったりやってると、次の日そのバランスの悪さにどビックリしたりする笑
なので一発で決めずに、一回MIXしたら、必ず間をあけて(出来れば別の日)
大きな音と小さな音で、フラットなモニターの外音でチェックする
そして出来るだけ色々なモニターでチェックする
(オーディオスピーカー、モニターヘッドフォン、カーステ、スマホなど)
さらに、音を足して膨らませるのはかなりセンスと技術がないと難しそうです
目立たせたい音の反対の音を削って目立たせたい音を立ててみるなどがベストかなと….
◎MIXみたいなことをチェックする時のアーティスト的スイッチ
- 好きか嫌いかで判断するw
- MIXした自分を切り離すw
MIXしてるときはここまでで限界とかダイナミクスがとかバランスがとか気にしちゃいますが、
そういうのを切り離して単純な感覚、印象でチェックしたいかなと….
◎マスタリングみたいなことをする時のエンジニア的スイッチ
- MIX作業とは別だと意識して区切って作業する
- 曲と曲の音量バランス、音の質感のバランスを意識する
- マスタリングの地点で大きく何かを変えようとしない
マスタリングでは細かいトラック編集作業やMIXと用途は別なので感覚をここでも切り変えておきたい…
全体の大きなバランスを調整する作業メインで主に曲と曲とのバランスや質感、音圧を整える感じ…
他のアーティストの音源の音圧と比べて極端に小さくなってないかなども意識するとか、
そのパッケージの中での質感と、その外とのバランスも意識する必要があるのかなと….
あと、この地点でダメだと感じたらここでどうにかできるもんでもないんでMIXからやり直した方が良さげ 笑
◎マスタリングみたいなことをチェックする時のアーティスト的スイッチ
- トータル的な質感、ニュアンスを壊されてないかをチェックする
- バランス感覚とかを切り離してもチェックしてみる
バランスとか品質とか以前にもともと表現したかったはずの大事な何かがここにきてなくなってしまってる場合もるので 笑
最後にもう一回、素の感覚でチェックしておきたいかなと…..
♥3、良い意味での諦めが必要なのと諦めてはダメな部分を意識する
どこに妥協点をもってくるかなんだと思う…..
もちろん妥協はしたくなけど、ある程度捨てないと永遠終らない 笑
なので
何が核なのか
ここだけはあきらめてはダメよ♥って核はなんなのか
それだけを持っていればほかは全部カットできるくらいでも良いように思う
その核は、
ある一点だけやけに高いってのでもいいだろうし
全体の品質は高くないけど自分のツボはそれぞれおさえてるとか、
色々様々でいいと思う
♥4、他者の意見をしっかり聴き流す笑
最後に、、、、
一人でやってるとこれでいいのかすら?
ダメダメすぎない?
などなど、いろいろ貧弱な思考が膨らみます笑
なので他人に聴いてみてほしくなったり、
他者の意見が気になってきたりもする…
他者の意見によって意外な発見があったりもするので、
まずはしっかり耳を傾けたい…
でも、
他者は他者ですよね、、、
そして他者は悪気はなくとも無責任なことをうっかり口走ります 笑
そうゆう言葉にしっかり振り回されたとしても 笑
最後には結局自分が判断するしかないですよね。。。
音楽をやるにあたって独りよがりすぎるのは欠点になりうるかもですが、
その前に、
『自分のため』『自分の分身』というのがまず大前提にあると思う。。。
自分の内側から響いてくるものに従う
というのが一番いさぎよいように思う…….
是非是非みなさんもドツボにはまって見て下さいねぃ笑
ということで好き勝手に備忘録してみましたw
では
ステキな音楽ライフあれ!
しゃらんるあああぁあ♥
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コメント
コメント一覧 (3件)
よくわかります!
自分が日常ぶつかる問題ばかりですw
特に間延び 録音の
延期 延期
じぶんのため
語弊があるかもしれませんが
ほんとそのとおりでし
少なくとも自分がいいと思わなければ
他人に響くわけないですからね
自分を掘り下げていく先に
他人と同じなにかにぶつかる。みたいな
私は無駄にトラックを使うクセがあるので、
MIXには時間が掛かってしまいます。
ストリングスアンサンブルの音色を使えばいいのに
1本1本別で作ってみたり・・・。
作った本人しか判らない程度の違いなのですが。(^^;
チェックも一応リスニングSPやPC用小型SP、
価格帯や特徴の異なるヘッドホン、
イヤホンで行っていますが、
最終的には隠したいアラと
出したい特徴が出てたらいいかなと。
なので、いつまでたっても曲全体とおして
聴きやすい状態に持っていけません。(^^)
ながさん
こんにちは
>自分を掘り下げていく先に
他人と同じなにかにぶつかる。
これすごいそう想います
本当にそうだとおもう
自分でまず色々経験していかないと他者の痛みも想像出来ないとも感じます
経験することによって同じ立場の他者がわかるという意味では全くないですが、
想像の幅が単に大幅に広がるので 痛みを”想像” して他者を責めなくなったり。。。そういうことにも繋がる気もします
まあこのページの内容からは逸れますが笑
>>自分を掘り下げていく先に
他人と同じなにかにぶつかる。
この二行はかなり深いと想いました….