楽器を購入したいと思った時、まずは低価格なものからとする人は多いと思う。
価格はびっくりするほど違いますもんね、
で、なぜそんなに価格が違うのでしょう?
低価格なものは楽器としてダメなんでしょうか?
そう疑問に思ったことありませんか?…………….
❤︎1、何故ベース(楽器)の価格に差があるのか?
まず、安い楽器、安いベースでいい音、好みの音は出せないのかというと…
全然そうとは限りませんよね….
“安くてすぐ壊れそうなんだけれど、音が妙にしっくりくる” なんて場合も結構あったりする。
逆に、えらい高いのになんだか音ヌケしょぼくない?
という場合もあったり……
だから、
『安いから』音がダメって言うのとは違うかなと…..
『高値=良い音』ってわけでもない というか……
だいたい良い音って人によって感じ方違いますもんね。。
で、んじゃ値段の違いって何?ってなりますが。。。。
楽器の価格の違いは何か?….
以前、楽器を仕入れたり、部品を仕入れたり、修理したりの楽器を扱ってる、
『プロのリペア屋さん』に訊いてみたことがあるのですが、
❶、『材の希少価値』『本体の希少価値』
❷、『パーツの品質』
❸、『ブランド力』
❹、『製造過程コスト』
が、主な価格の差につながるそうです。
❶、『材の希少価値』『本体の希少価値』
◆『材の希少価値』
ベースの材、木材やパーツなど、
入手しづらいもの、輸入しづらいもの、
つまりなかなか手に入らず、希少価値の高いものは仕入れに時間とコストがかかります。
なので、それらを使っていれば、当然高くなる。
それは何も特別な材を使ってないにしても当てはまるそうです。
日本は楽器に使う木材は輸入が殆どで、
例えば
アッシュ系の木材、アルダー系の木材、マホガニー、メイプル、バスウッド、コア、セン、ローズウッド、エボニー….などなど………….
普通に使われていますが、
その材の仕入れ値が楽器の価格を左右する一因になる。
もっとコアな材質では、仕入れにコストががっつりかかってしまいます。
(あえて高価な材質を惜しみなく使っている楽器もある)
◆『本体の希少価値』
例えば、
- オールド楽器
- 人気の高いベーシストが所有してるモデル
- 限定された期間内で生産された人気モデル
- 限定された材で生産された個体
- 有名な誰かのサインが入った個体
などなど….
物って特定の何らかの希少性があるもの、何らかの理由で需要が高くなってしまったものなどは、それだけで、内容とはまた別の理由でも値段は跳ね上がっちゃいますよね。。。。。
当然、ベースもそうなるってこと。
そしてそれは使い勝手や耐久性とはあまり関係ない場合も多い。
さらに、商品の企画によって、生産終了された楽器、パーツは手に入りづらいので希少価値が上がり、人気があればただそれだけで価格はハネ上がったりします。
(逆に人気ないまま終わった企画ものは単に『中古』として値が下がる笑)
人気ブランドの『オールド楽器』扱いになると、ただそれだけで状態が良くなくてもとんでもなく高くなってしまう場合も多いですよね。
それとオーダーごとに生産するものなども希少価値の塊ですよね….
そういったものは当然、量産され続け、いつでもすぐ手に入るものより価格は上がるということです。
❷、『パーツの品質』
安い楽器は、使っているペグ・ナット・ピックアップ・ピックアップカバー・ブリッジ etc……..
などなど、
各部品パーツも安いものを使用してコストを抑えている。
パーツの品質は、
音に影響する場合もあるし、
耐久性にも関係してくる。
品質を抑えれば価格も抑えられるけど、壊れやすかったり、安定性も下がる。
そして音に影響される部分もあったり…..
なのでそこは注意も必要。
❸、 『ブランド力』
人気があるブランドの場合、そのブランドの商品であるがゆえに価格が高い
ということが起こりますよね。
洋服なんかと一緒で。
なので高くても好みの音にできない、すぐ壊れた
なんてことも起こりえますよね,,,,,,,,,,,
ただ、何故そのブランドが人気があるのか?を知る必要もあるかなと..
信頼があるからブランド力がある場合もありますもんね…
で、上記でもチラリふれましたが、
『人気ブランドのオールド』の場合は、話がもっとややこしくなる笑
ほんと『素晴らしく良い』『あたり』って場合もあるけど、
- 『何故これがこんなに高いんだ!?全然鳴ってなくない!?』
- 『更にリペアでバックりお金かかりそう!』
- 『ってかこれ、単なる中古品って感じ?』
とかの場合も多い。。。。
いくら信頼あるブランド生まれだったとしても、長く時を経てきてる以上、
以前の所有者がどう管理してきたか、その楽器個体がどんな環境を渡り歩いてきたのかで現在の結果は違ってくる。
つまり状態と値段のギャップに『???』すぎるって場合も結構あるので気をつけたいとこに思う。
❹、『製造過程コスト』
これも他の商品でもよくあることですが、内容が同じでも、その製造場所を変えることによって人権費を削減して低コストで販売可能にしてる場合もあるですよね
USAものとメキシコ、チャイナ、日本など、それぞれ価格が変わるのはその部分もある。
❤︎2、楽器選びのポイントとは?
上記のことを踏まえた上で、自分の目的に合ってる選択がポイントになってくると思う。
そのポイントは当然価値観で変わると思いますが、基本的には
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*長く使いたいのか、とりあえず欲しいのかをハッキリしとく
(安い楽器は特に耐久性に欠ける場合が多い)
*求める音色に近づけるであろうパーツや材質をチェックしとく
*その上で相場をチェック
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あたりかなと,,,,
まず、
- ある程度ずっと付き合っていきたい楽器なのか
つまり、
- 本命の楽器選びなのか、単なる浮気心楽器なのか 笑
ってところですが……….
その上で予算と相場はどうなの?になってきて…..
値段の高い安いの判断も個人の主観が混じりやすいですが、
その種類の平均的な値段、カテゴリ全体での平均的値段と比べてどうか?などにもよると思います。
ただ、比較的これは間違いなさそうと感じるのが、3万以下とか、セットで2万以内とか、そのあたりになってくると、
すぐ壊れる可能性がぐんと上がるゾーンになってくるかと思う。
壊れるっていうのは
- ナット取れた
- ブリッジのコマがもげた 笑
- 音が出なくなった
- ペグが締まらなくなった
- ノイズが半端なくて音が聴こえない
- コントロール部が効かなくなった
- ブリッジのコマがもげた
- ネックがすぐに反った
- ネックに亀裂入った
- ってかネックもげた笑
- ボディのトップが浮いてきた
- 変な共鳴がしてきた
などなど無数に考えられますが、
(上記は全部経験あるぞ 笑)
上記で言えば、7番くらいまでは部品交換や修理で何とかできる場合が多いと思う。
安い楽器でのよくある風景に思う 笑
ただ、8番以降からはめんどくさい原因があったりする場合も多い。
で、トータルすると、
『これ、治すより別の買った方が良くない?』
になったりする。笑
つまり、修理で済むならまだいいけど、
この、
『これ、治すより別の買った方が良くない?』
ってなった場合や、
『メンテできない、修理できない、しても無駄』ってなった場合、
本命がそれじゃショッキングすぎですよね 笑
つまりすぐ『さよなら』かもしれない可能性の問題ですが、お試し価格みたいな値段の場合はその可能性は高まってしまうということで……
大本命に出会うための場合、ケチりすぎると空回りになるかなと….
逆にすぐ来る別れを最初から想定済みの場合は別ですけれど。。。笑
という感じ。。。
それと自分の方向性、好み、相性の把握も大事かなと…
例えば木材で
アッシュ系は、重く、硬い ここからくる特性としては、
- 引き締まった立ち上がりの速い音になる
- 重いので膝に置いた時の安定感はあるが、LIVEなどでは体に負担がかかりやすい
- 値段的には微妙に高くなる
などが言えるだろうし、
アルダー系は比較的軽く、そんなに硬くないし、乾燥が速い
- 音は響きやすく、どんどん味のある音になりやすい
- 軽めなのでLIVEでも動きやすい
- 値段的には比較的高くはない
など言える。
で、更にもっと安値の材ももちろんあるし、もっと高級な材もあるし….
その高い材と自分が求める音とに関連性がないなら必要ないだろうし、
その材を1ランク下げると求める音から遠ざかる可能性が高いなら必要だろうし….
ネックの強度なども重要なポイントだと思う。
指板はどうか?ネックの素材は?などなど……
ベースの場合ならネックはギターより長いのでその影響がわかりやすいし、
指板、コーティング、ネックの材質、太さ、厚さなどによっても体感できる響きがかなり変わる。
(ほんとネックで体感音ってかなり変わる)
指板が硬い素材でコーティングもしっかりされていれば音の立ち上がりは速く、輪郭もはっきり出るし、タッチを敏感にキャッチしてくれるように感じる。
柔らかめでコーティングなしだと、指板の減りは気になってきますが、柔らかく、ウォームな響きを得られる。
で、各部品、ナットやブリッジ、ピックアップなどもそれぞれ特徴を踏まえた上で自分の好み、目指す音に近づけるかを知れると面白いですよね。
そして
牛骨ナットなどは安くはないけれど、かなり響きは変わるようですし、
(私は持ってないけど)
逆に安いものだとあっという間に壊れたなんてことも起こる。
更に『ピックアップの違い』でも言うまでもなく、別物に近いほど音が変わったりするし。。。
新品なのに3万以内とかの楽器はどうしても壊れやすいと経験上感じる。例外もあるでしょうけれど。。。
そして、もともとその種類、カテゴリの相場が安くないものであれば5万、7万(新品で)とかも安いゾーンになってきちゃうので、耐久性の面では期待しない方がいい。
(すぐリペア、すぐパーツ交換が必要になったりするかもを想定しておくことと、すぐにサヨナラが待ってるかもを踏まえておきたい。)
ただ、それでも音やフィット感がやたらしっくりくる場合ももちろんあるんですよね笑
そして 20万以上とかしたとしても、現役にさせておきたいなら定期的メンテは必要になってきちゃうし、
故障が出てくる場合だって当然ある。
なので、すぐメンテに出せるのか?どこが受けてくれるのか?などもわかっておきたい。
希少価値が高い楽器だったり、本家が住まいエリアにない、メーカー出しになっちゃうなども、
リペアにコストと時間がより多くかかる。
そんなこんなで、安い楽器はダメなの?については、
一概にそうとも限らず、個人の価値観でひっくり返る。
という振り出しに戻る笑
やっぱり個人の感覚、満足度が大事なんだと思う。
もし、本命が欲しいのなら、
じっくり調べてみるのもいいと思うです。
❤︎3、ベースの『値段が変わるポイント』と『選ぶためのポイント』まとめメモ
ベース(楽器)の値段が上下する大まかなポイント
- 『材の希少価値』『本体の希少価値』
- 『パーツの品質』
- 『ブランド力』
- 『製造過程』
ベース(楽器)を選ぶためのポイント
- 長く使いたいのか、とりあえず欲しいのかをハッキリさせとく
(安い楽器は特に耐久性に欠ける場合が多い)
- 求める音色に近づけるであろうパーツや材質もチェックしとく
- その上で相場をチェック
などが整理されてることが “理想” ですよね
でも最終的には…….
タイミング、巡り合わせ、直感?
(・ω・)笑
これを言うと元も子もないですが、ほんとちょっとしたことで音って変わる…
ベース本体以外のものでも大きく変わったりするじゃないですか…
当然、アンプでがっつり変わっちゃうし、弦でも変わるし、シールドやDIでも変わるし、、その環境の広さや、音量、響き、その場にいる人数や………………弾く人でも大きく変わるだろうし笑
キリないんですよね笑
だから、電気を通さないで楽器本体の生音の響きも確かにチェックした方がいい。
でも、エレキの場合、アンプ通した時に好きな音が出なきゃ意味ないわけですよね、
ってことで、
値段が変わる大まかな理由を受け入れた上で、
- 生音と電気音両方チェック
- フィーリング
- 直感
でいいのでは?とも思うのでありました 笑
ってことで楽しい目移りライフをば 笑
しゃらんるああぁあ❤︎
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