CDでリリースって今の場合そんなに多くないパタンかと思いますが、
『音楽配信サービス+CDも並行して出したい』というのなら結構あると思う。
そしてそれを、『個人が自分でやってみたい』というパタンは少なくないと思う。
ということで今回は、
◆CDプレスにあたり、自分自身で手がける場合での気を付けておきたいこと
をまとめてみます。
グラフィックデザインもする人間の角度から見た内容でもあり、
音源制作面だけでない部分、音楽の面だけでない角度からの切り口でもあるので、
個人でCDプレスしたいけどどうすればいいかよくわからんという方にはわりとリアルな情報かと思います….
❤︎0、CD制作・CDプレス最初の選択肢
自分でやると言っても、どこまで自分でやれるのか、やるのかって最初はなかなか判断しづらいと思いますが、
最初に決めておかないと始まらない部分。。。
CD制作での最初の選択肢
- レコーディング・編集・MIX・マスタリングのどこまでを自分でやるのか
- 依頼する場合どこに依頼するのか
- マスターCDはどこで作るか
- ブックレットのデザイン自体は誰がやるか
- 撮影が必要ならカメラマンはどうするか
- ブックレットを印刷するためのデータは誰が作るか
- 印刷・CDプレスはどこに依頼するか
どこの部分まで自分でやるのかをまず決める必要がありますよね…
依頼する場合はどこにするのかによってもどんなデータが必要なのか結構変わってくるし、
自分でやる部分がどこまでなのかによってプロセスや費用が全く変わってくるので最初に決めておく必要あるですよね。
❤︎1、CDブックレット作成の際の注意点まとめ
たとえばデザインは自分でやりたい場合、
- 依頼する印刷所のデータ入稿規定を先に把握しておく
- モニター画面で見る色は自分の環境だけの色味ってことを認識しとく
(印刷物になるとさらに思っていた色味と同じにはならない) - カラーモードはCMYKに、解像度は350pixels/inchにする
- フォントはアウトライン化する
などが最低限必要で、これは依頼する取引先が変わってもほぼ共通部分。。。
特に依頼先、
データ入稿先によって細かく規定が違ったりもするので先に規定確認は一番必須。
後になってからまた大きく修正する必要が出てくると時間と労力と費用の無駄になってしまうので、
とにかくどこに入稿するのかを先に決めて、確認しておくことが大事です!
いやいきなり意味わかんないと思うかもですが、
CDの場合、それに伴う『印刷物としての制作部分』、
- ブックレットデザイン
- ブックレットを印刷するためのデータ作り
- パッケージデザイン
などが必要になってきますよね…
どこまで自分がやるのかの違いで、カメラマンやデザイナーが必要になってきたりするし、
印刷自体も自宅のプリンターで出力したものじゃダメ?とか思うかもですが 笑
プリンター出力の場合インクが全く別物なのであっという間に劣化してしまいます。
なので販売するための制作なら、たとえデザインは自分でやったとしても、
印刷部分はお手製ではなく、そこは依頼すべきところ….
ということです…
さらに、『CDプレス』、
つまり『マスターCDから複製&パッケージプレスの部分』
これも販売するのが目的の場合発注すべきところに思う。
そしてプレス先では印刷所と提携があり、
プレス先を決めれば問い合わせ先を教えてくれる場合がほとんどなので。。。。
❤︎2、CD制作で音源についての注意事項
続いて音源についてですが、
自分で録音してミックスしてマスタリングして、マスターCDまで仕上げる場合、
やはりこれも、
プレスを依頼する発注先に、
『マスターCD提出の注意事項』を前もって確認しておくことをおすすめします。
さらにプレスも自分でやればいいんじゃ?と思うかもですが、
さすがに複製する機器を所有してはいないですよね?
その場合PCで1枚1枚複製&パッケージを別に用意して1枚1枚パックするになると思う…..
これってたとえ少ない枚数でいい場合だとしてもかなり大変だし、
エラー起こりやすい上にそれを見過ごしやすい…
なので企画で10枚だけ作りたいなどの場合以外は、印刷とセットでの発注をおすすめします。。。。
*2-1,マスターCDディスクでの注意事項
- マスターにするディスクは、それ用のディスク(マスターディスク)を使う
- CDにする前の本当のマスター音源はやや高めのビット数と周波数で録音しておく
- バックアップを必ずとっておく
- マスターは自分で最初から最後まで異常がないか聴いてチェックする
(プレス先にもチェックディスクしてもらう)
です……..詳細↓
- マスターにするディスクは、それ用のディスク(マスターディスク)を使う
※低価格なものより、日本製でしっかりしたものがいいです。
低価格で日本製でないものを仕事で使うことがありますが10枚に1枚不良だったり
がザラなんで……….
これ私も使ってます。
- CDにする前の本当のマスター音源はやや高めのビット数と周波数で録音しておく
CDは 16ビット、44.1KHzですが、録音する時はそれ以上のビット数&サンプリング周波数で録音しておいた方が良いです。
最終的にCDにすると16ビット44.1KHzになっちゃうけど、CDにする以外に、
マスター音源からもっと圧縮する場面も出てきたり、違う媒体で配信するなどもあると思います。。
どうせCDは16ビット44.1KHzになるし、聴いて違いわかるの?って思いますが、
もとの録音状況、圧縮するソフト、圧縮率によってや、媒体の違い、
などなどでかなり劣化してしまう場合もあるんですよね…….
なのでできれば大元は少し余裕あった方がいい….
たとえば24ビット48KHzなど….(96kHz以上なども可能な時代ですが…)
ただし、それだけデータとしては重くなり、DTMでのPCへの負荷は大きくなるので、
自分の環境の許容範囲を把握しておくといいと思います….
- バックアップを必ずとっておく
あまりにも基本的なことだけど…..
- 録音セッションを最適化したDAWファイル全体をバックアップ保存
- ステレオでミックスしたWAVファイルをHDと、円盤にバックアップ保存
- 自分で全て最初から最後まで異常がないか聴いてチェックする
(プレス先にもチェックディスクしてもらう)
マスターディスクは自分でも最初から最後までちゃんと通して聴いてチェックと、
料金はかかるけどプレス先にもチェックディスクしてもらうのをおすすめします。
購入したCDを再生すると、
エラー起こって聴けない、飛んで何曲目かが聴けないなんてこと経験したことないですか?
私は結構ある…….
これってマスターディスク以外が原因の場合も多いみたいなので
こちら側で完璧に防ぐことは不可能なんでしょうけど、
マスター自体に不備があって気づかないまま出荷された場合のことを想像すると恐ろしい 笑
やれることはやっておきたいよねと……
*2-2,プレス発注先を選ぶ際の注意点
- ネット上だけでなく、実際TELでも問い合わせができて、
住所や責任者などもしっかりサイトに記載されていること
(これがないのは問題外)
- 料金が細かく記載されていて、何に対していくらかかるかすぐわかるようになっていること
(料金の話を先に出来ないのも問題外)
- 問い合わせてみて対応の適格性や速度、信頼性をはかってみる
- 料金形態がわかりづらい
(ざっくりしか記載されてない) - メールでのリプが遅すぎる
- 問い合わせに対しての回答になってない(的がズレてる)
などのところもありましたし、
連絡先や事業者自体の記載がどこにもない、わからない
という場合もあったり,,,,
問い合わせBOXはあるけど、
そのほかの記載や料金形態が不明だともう発注しようがないと思うのですが 笑
また記載があっても反応が良くないとやりづらい上に良い結果につながりづらくなるので判断基準にしやすいかなと….
低価格のところもあればやや高めなところもあり、
何故低価格か、何故高めか、それを考て妥協出来る点かどうかを判断したいところ…
海外プレスなどは比較的低価格です
そのかわり途中での微調整出来なかったり、量産する際の不良も多かったりする場合があります
(やっとインディーのCDを購入したのにハネて聴きづらい!とか結構ある。。。。。)
じゃあ高ければ安心かというとそうとも言えないんですが….
選択するポイントとしてはまずは上記の3点かなと….
以上が、実際自分でCD制作してみて注意しておきたいところだなと感じたことです
いろいろ面倒くさいですがテキトーに作ったら後悔します笑
どうせ制作するなら出来うる限りやってみたいですよねw
参考までにさらり貼っておきます↓
▶︎CLOUD 9
現在はもっと色々あると思いますが、
私は当時札幌にも窓口があったディスカバリーファームさんに
CDプレスしてもらい、その経由で印刷もお願いしました。
ってことで
楽しいクリエイトあれ!
しゃらんるあぁあああああ♥
(‾ー(‾ー‾) ー‾)v
下記の本は当時購入してみた本で、わかりやすく、ためになりました↓
Amazon▶︎ エンジニアが教えるミックス・テクニック99 (CD付き) | Amazon▶︎ マスタリングの全知識 CDから配信まで(CD付き) |
\(`^`)b
コメント